アパート

賃貸のマンションや戸建て住宅にこれから住んだり、既に住んでいたりする場合、できるだけ下げたいのが家賃でしょう。

家賃が高ければ高いほど月々の負担が大きくなり、生活が厳しくなってしまいます。しかし賃貸物件の家賃は、交渉すれば下げられることもあります。

この記事では、入居前や入居中における、賃貸物件のおすすめの家賃交渉タイミングや、交渉における注意点を解説します。

最後まで読めば、家賃を交渉してお得に賃貸物件に住むために知っておきたい知識を身につけられるので、ぜひ参考にしてください。

目次

賃貸住宅の家賃は値下げ交渉可能

賃貸住宅に住む際は、毎月家賃を支払う必要がありますが、交渉すれば値下げできることもあります。

住みたい物件・これからも住み続けたい物件があっても、家賃が高いと負担が大きいので、なかなか住むのが難しくなってしまうのではないでしょうか。

高額な値下げをしてもらえる可能性は高くありませんが、数千円程度の値下げなら、状況に応じて対応してくれる可能性があります。

必要に応じて交渉して、家賃を引いてもらってみてはどうでしょうか。

入居前・入居中のどちらでも、家賃の交渉は可能

賃貸物件の家賃交渉は、入居前でも入居中でもできます。

既に住んでいても交渉できますが、入居後の交渉は入居前よりも難しいので、基本的に不満があるなら入居前に先に交渉しておくことをおすすめします。

値下げしてもらう前提で希望より高い物件に決めてしまうと、交渉失敗時に高い家賃を支払い続けなければいけない大きなリスクがあるので、ご注意ください。

交渉先は大家さんだけでなく、不動産会社や建物を所有する管理会社と行うことも

賃貸物件の家賃の値下げは、基本的には大家さんと交渉することとなります。

大家さんが個人でなく、管理会社の場合は、建物を所有する管理会社との相談です。

そして、不動産会社を通して物件を探している入居前の方は、不動産会社を通して大家さん・管理会社と交渉できます。

自分で細かい交渉を行うのは大変なので、入居前に不動産会社を通して値下げ交渉を行うのが良いでしょう。

なお、不動産会社に相談した際は、「この物件の家賃交渉は難しい」と言われることもあるかもしれません。

どうしても希望するなら続けて家賃交渉を進めてもらうのも手ですが、基本的にプロの方が難しいと言っているなら、値下げの交渉ができる理由がない・少ないと考えられます。

値引き交渉が難しそうな場合は無理に手続きを長引かせず、他の物件を探すか金額に納得した方が良いでしょう。

注意!家賃交渉で態度が悪いと、契約自体を拒否されてしまうことも

家賃交渉の際に自分の態度が悪いと、大家さんや不動産・管理会社からの印象が悪くなってしまい、金額交渉の不成立どころか物件への入居も拒否される恐れがあります。

極端に下げた金額を何度も交渉する、強引に同意を求めるなど、悪質な家賃交渉はしないようにしましょう。

注意!家賃交渉で許可を得たら、後戻りはできない

入居前や入居中に家賃交渉をする場合は、許可を得たら「やっぱり入居はやめた」とキャンセルすることはできません。

強引に取り下げると、大家さん等からの印象がとても悪くなってしまい、家探しの継続も難しくなってしまいます。

家賃交渉は入居・契約更新を決める段階で、許可を得たら絶対に住むことに納得してから始めましょう。

入居前・入居中の、おすすめの家賃交渉タイミング

入居前と入居中では、それぞれにおすすめの家賃交渉タイミングがあります。

正しいタイミングに交渉して、交渉成功の確率を高めましょう。

家賃交渉は、入居前なら閑散期がおすすめ

入居前の方が家賃交渉を行うタイミングは、基本的には閑散期がおすすめです。

閑散期とは、11〜2月や6月といった、長期休暇や新生活と重ならないタイミングです。

新生活の開始や長期休暇の利用で引っ越しをする人が多い3〜5月や7〜8月だと希望者が多くなります。

繁忙期だと、賃貸物件は無理に値引き交渉に応じなくても他の入居希望者を見つけられる可能性が高いので、なかなか交渉に応じてくれません。

入居後の家賃交渉は、契約更新に合わせて行うのがベスト

入居後に家賃交渉を行う場合は、契約を更新する際に合わせるのが良いでしょう。

契約更新時なら、拒否された場合に更新に合わせて他の物件に移りやすいです。

また、半年〜1年など短期間しか住んでいないのに家賃交渉に応じてくれる可能性は低いです。(現在の家賃に納得して入居していると考えられるため)

ただし注意したいのは、もしも契約更新と引っ越しの「繁忙期」が重なっていたら、家賃交渉に成功する確率が下がることです。

本来なら大家さん・管理会社側が想定している「家賃を下げる条件」を満たしていたとしても、繁忙期ならすぐに次の入居者を見つけられるので、あえて交渉に応じて家賃を下げる必要がありません。

繁忙期に契約更新となる場合は、タイミングを少しずらして、閑散期になってから交渉してみるなどしてみてはどうでしょうか。

家賃交渉のために知っておきたい、建物の各種要素

家賃交渉を成功させるためには、大家さんや管理会社が「値下げに応じた方が良い」と思わせる根拠が必要です。

ここから解説する各項目の、少なくとも1つ以上には当てはまっていた方が良いでしょう。

築年数や建物の設備が古いと、人気が下がりがち

建物の築年数が古かったり、設備が古かったりすると人気が下がるため、家賃交渉をしやすくなります。

例えば、築年数が30年以上経っているのに、周りの同じような規模の建物よりも家賃が高かったら、指摘して家賃を下げてもらえないか聞いてみると良いでしょう。

他にも、風呂場や台所、エアコン、コンロなど、様々な設置されている設備が古かったり、壁や床などの状態があまり良くなかったりする場合には、理由として家賃交渉をしてみると良いでしょう。

ただし、築年数が古かったり、建物の設備が古かったりする場合、前提として自分が許容できることが重要です。

住むのが辛くなるくらいにボロボロの物件は、よほど他に魅力的な理由がない限りは、選ばない方が良いでしょう。

壊れて設備が使えなくなったり、虫が出てきたりなど、トラブルが発生してしまう恐れもあります。

同じ建物でも、下の階だと人気が下がる

アパートやマンションに住む場合、上の階の方が下の階よりも人気です。

つまり1階などに住むなら、下の階であることを理由に家賃を下げてもらえる可能性もあります。

1階の場合、上の階の足音が響いたり、道路から部屋の中が見えやすかったり、さらに日当たりが悪い、泥棒に入られやすいなど、デメリットも多いです。

デメリットを許容できるなら、あえて1階を選び、家賃交渉を行うのも良いでしょう。

またデメリットばかりではなく、1階だと階段の上り下りをする手間がかからず、すぐに出かけられるメリットもあります。

しかし、元々1階は家賃が安い物件などもあるので、ご注意ください。

駅から遠い物件や周辺環境が良くない物件は人気がなく、家賃交渉に有利

駅から遠く離れていて交通の便が悪かったり、周りにパチンコ屋などがあって環境が悪かったりする物件は人気があまりないので、家賃交渉しやすいです。

ただし、交通の便が悪い物件に住む場合は、車などの他の交通手段を所有していたり、そもそも駅を利用しないライフスタイルだったりする必要があるでしょう。

周辺環境が悪い場所に住む場合も、騒音等のトラブルが起こる可能性に納得しておくことが大事です。

入居前の家賃交渉における注意点・成功へのポイント

入居前に家賃交渉を行う場合は、交渉成功のために知っておきたい注意点があります。

それぞれ参考にして、交渉を有利に進めましょう。

手続きを開始した後の家賃交渉は、トラブルの元になりがち

家賃交渉は、入居する決意を固めたタイミングで行うことが大事ですが、入居手続きを開始した後で交渉を試みるのはやめましょう。

入居手続きを開始しているということは、大家さんや管理会社、不動産からすると、家賃に納得していると判断されているからです。

トラブルになり、最終的に入居を断られてしまう可能性もあるので、手続き開始前に交渉しましょう。

申し込みの意志が強いことをアピールするのが大事

それほど希望する家に引っ越したい気持ちが見えなかった場合、交渉がうまくいかない恐れがあります。

絶対に住みたいという気持ちを不動産等へアピールすることも、家賃を交渉するにあたって大事です。

家賃だけでなく、礼金など他の部分の費用を抑えてもらう交渉も一つの方法

賃貸住宅に引っ越す場合、交渉するべき点は必ずしも家賃のみとは限りません。

引越しの際は、様々な費用がかかります。

  • 敷金
  • 礼金
  • 仲介手数料
  • 鍵交換代
  • 火災保険料
  • クリーニング代

家賃の交渉が難しい場合は、以上のような各種費用から、いずれかを抑えてもらえないかどうか交渉してみてはどうでしょうか。

特に礼金は、敷金と違って後から返ってこないお金で、金額も家賃1ヶ月分〜2ヶ月分など高額になりがちです。

礼金を抑えられると負担が大幅に減るので、交渉してみてはどうでしょうか。

また、家賃そのものでなく、共益費などの別途かかる費用を抑えられないか聞いてみるのもおすすめです。

家賃交渉が難しかった場合:他の出費を抑えたり、ポイントサービスを活用したりする

どうしても家賃交渉ができなかった場合は、交渉前の家賃で賃貸住宅に住んだり、他の物件を探したりすることとなるでしょう。

家賃交渉が難しい場合は、以下の4つのような、月々の出費の節約方法があります。

  • プロパンガスでなく都市ガスの物件に住めば、ガス代を数千円抑えられる(3,000円→1,000円程度など)
  • 家賃のクレジットカード払いができる物件に住めば、ポイント還元で家賃を事実上抑えられる
  • 公共料金をクレジットカード払いにすれば、ポイント還元で出費を抑えられる
  • 公共料金のポイントサービスを利用し、貯めたポイントをギフト券等へ交換し活用する

家賃は抑えられなくても、日々の生活で発生する出費は様々な方法で抑えられるので、ぜひ活用してみてください。

入居中の家賃交渉における注意点・成功へのポイント

既に入居している物件で、家賃交渉を行う場合も、成功確率を高めるために知っておきたいポイントが複数あります。

それぞれ活用して、交渉をうまく進めてみてください。

基本的に交渉成功の可能性はあまり高くない

前提として、交渉に成功する可能性はそれほど高くありません。

たとえ繁忙期以外のタイミングで交渉するとしても、基本的に今の家賃に納得して住み続けていて、マンションには頻繁に人が出入りしている関係上、「嫌なら出ていってもらえれば良い」と思われてしまう可能性が高いです。

あくまで「わずかにでも(1,000円〜2,000円など)下げられればOK、ダメでもともと」といった考え方で挑んだ方が良いでしょう。

交渉しやすくなるのは、住み始めて8〜10年経ってから

契約更新は2年など、短いスパンで訪れますが、初回の契約更新時に家賃交渉に成功できる可能性はかなり低いです。

おすすめなのは、8〜10年ほど同じ家に住み続けている状態での交渉となります。

8〜10年経っていれば築年数も古くなってきますし、設備なども古くなってくるでしょう。

また、長い間住んでくれている優良顧客という印象も与えられているので、交渉できる可能性が上がります。

周辺環境や、物件の状況変化が交渉時に伝えるべきポイント

賃貸住宅の入居中における家賃交渉では、周辺環境や物件内の状況変化が起こっていると、有利に進められます。

例えば近くに大きなマンションが建って日当たりが悪くなっていたり、近くのバス停が廃止されたりなど、明らかに入居当初よりも環境・状況が悪くなっているなら、交渉成功の可能性が高くなるでしょう。

新規募集時における同物件の家賃の、差額50%程度が交渉の限度

スーモなどで同じマンションの入居者を募集しているか調べてみると、存在した場合は家賃も合わせて確認できます。

現在自分が住んでいる家賃と、現在募集されている家賃は、違っていることもあります。

もしも違っていたら、差額50%程度までなら交渉できる可能性があるので、調べてみてはどうでしょうか。

例えば、現在家賃を50,000円支払っているとして、募集されている家賃が48,000円なら2,000円の差額があるので、1,000円程度までなら下げられる可能性があります。

契約内容によっては、減額交渉自体が不可なことも

賃貸住宅の中には、家賃の減額交渉を絶対に受け付けない契約になっているものもあります。

交渉を始める前に、契約書類を確認して、交渉できるかを確かめておいた方が良いでしょう。

まとめ

賃貸住宅の家賃は、交渉すれば抑えられるケースもあります。

どうしても家賃に不満がある場合は、入居前や入居中に家賃を交渉してみてはどうでしょうか。

ただし、環境や設備に問題がある、築年数が古いなど、何らかの問題を抱えていなければ成功できないこともあるので、ご注意ください。

そして、家賃交渉をする場合は、成立したら絶対にその家に住むことも重要なので、「やっぱりやめた」ということがないようにしましょう。